【掛川・袋井 不動産売却】相隣トラブルで多い騒音問題について

query_builder 2023/01/19
土地中古住宅相続任意売却買取
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相隣とのトラブルで多いのは、『音』の問題です。

マンションであれば隣や上階から聞こえる「音」。

ペット可物件の場合には鳴き声。

「音」に関しての問題は相隣トラブルの原因として上位となっています。


相隣トラブルの解決は当事者同士の話し合いがもっとも有効というか、単純な手段ですが、今の時代ではトラブルに発展してしまいそうで、うかつに文句も言えないですよね。

そういう時には通常は仲介会社や管理会社に相談されるのではないでしょうか?

管理会社もクレームや相談があれば対応して下さるとは思いますが、すぐに解決することばかりではなさそうですし、管理会社の担当からしても、人の音に対しての感じ方が人それぞれなので、実際の音を聞いていないと対応が難しいこともあるかもしれません。


では、どのように考えればよいのでしょうか?判例や相談の傾向に触れてみたいと思います。


●音に関してのトラブル相談で多いものは、マンションなど集合住宅において上下間、隣家から寄せられる音。


●戸建てなどにおいても隣接する住宅のエアコン室外機からの騒音やペットの鳴き声などが多く寄せられています。

とくに室外機からの騒音については問題とされるケースが目立ちます。

日中であれば日常生活音が発生しているのでそれに紛れてしまいますが、夜間においては、たとえ窓を閉めていても聞こえるものです。

室外機の「音」は騒音値や音圧として、単位はデシベル(db)で示されます。 一般的に公害と認定される音は常時60db以上とされていますが、これは室内で使用する1m以内にある洗濯機や掃除機の音に匹敵するレベルですからかなりの騒音です。 あたりが静かな深夜帯などにおいて常時60db以上の騒音が響くのであれば、有無をいわせない公害問題なのですが、深夜帯における室外機騒音の目安は40db以上とされています。 これ以上の音が夜間帯に発生していれば、文句がでるもの致し方がないということです。 ちなみに40dbは図書館や閑静な住宅地の昼間における「音」程度なのですが、あたりが寝静まる夜間においては、これ以上の騒音が発生すれば睡眠障害など身体への影響を及ぼす可能性が高いとしてWHOにより指摘されています。

騒音による健康被害は睡眠障害のほか、それによる虚血性心疾患・生活習慣病・心臓血管系疾患のリスクが向上するとされており、たかが「音」の問題とはいいきれないのです。


音に関しての判例 騒音に関しての裁判は数多く、原告の要求が認められたものや棄却されたものなど多数存在していますが、最近の傾向としては損害賠償や侵害行為の差止め請求が認められるケースが多くなっているようです。


東京都のファミリー向けマンションで上階から聞こえる子供が走ったり飛び降りたりしての騒音について争われた裁判においては、騒音値が50~65デシベルが毎日発生していたことから慰謝料の請求が認められ、被告が主張した厚手の絨毯を敷いて対策を講じているなどの主張は退けられました。


またエアコンの室外機音に関して争われた裁判においても、発せられる騒音は受忍限度を超えているとされ損害賠償が認められています。この裁判では原告が市役所や騒音測定業者に依頼して5回に渡る騒音調査が実施されましたが、うち4回について50デシベルを超える騒音が確認され、それにたいし裁判所が「受忍限度の判断基準は昼間において50デシベル以内である」としました。


似通った判例をみても同様の判断基準が確認されることから「音」の許容範囲は日中において50デシベル、夜間帯においては40デシベルを超えると騒音とされると考えられます。

この場合、音のレベルを超えることは受忍限度を超えると同義になります。 裁判所の判断基準は、受忍限度を超える騒音を発生させてはならない、ただし音を発生させないことは不可能であるから、対象となる騒音の値や回避可能性・発生者の誠意や対策などを総合的に判断していることが伺えます。


計測器によって音の大きさを計測して、基準以上の音が、常時や反復継続している場合には、堂々と訴えても認められそうです。



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掛川・袋井 不動産売却相談センター

住所:静岡県掛川市領家 520

電話番号:0537-22-9883

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